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1. 始業式で講話を行いました

投稿日時: 04/08 森山諭志

   

 皆さんおはようございます。

 この4月から高萩清松高校校長になりました塚田です。

 4月1日に初めて高萩清松高校に来ました。先生は高萩清松高校のこと、何より、皆さんのことを早く知りたくて、先週1週間、先生方からたくさん話を聞かせてもらいました。

 先生が、「高萩清松高校の生徒たちってどんな感じですか?」って聞いたら、「うちの生徒はみんな純朴で、素直で、かわいい生徒ですよ。」って教えてくれました。まだその時には皆さんと会っていなかったのですが、その話を聞いてとても嬉しかったです。

 先ほど、「高萩清松高校校長になりました塚田です」という紹介をしましたが、校長って自分1人でなるものではなくって、先生方がいらっしゃって、そして皆さんがいて初めて校長になれるんですね。今、皆さんとこうして顔を合わせて、私の気持ちを伝えている、まさに今この瞬間、私は高萩清松高校校長になれたのだと思っています。

 今後は、みんなのことをもっと知りたいと思っています。授業や部活動の様子をたくさん見に行きたいと思っています。みんなの顔をたくさん見たいです。みんなの声をたくさん聞きたいです。

 今日は、先生のこともみんなに知ってもらいたいと思って、先生がこれまで教員として大切にしてきたことを伝えたいと思います。

 先生は大学を卒業して20年間、高校で英語を教えていました。教員としての思い出は、何といっても生徒との関わりで、クラスの担任として関わった生徒、英語の授業で関わった生徒、サッカー部で関わった生徒、それぞれの関わりが思い出に残っています。

 ふと思うんです。高校で同じ学年に生徒が200人いたとすると、20年間で4000人ぐらいの生徒と関わったことになるんです。

 1度きりの人生、という言葉があります。先生も今、1度きりの人生を生きています。

 ただ、教員って、これまで関わった4000人の生徒の4000通りの人生に、ちょっとだけですけど関われる気がするんです。

 4000通りの人生にちょっとだけですけど寄り添えるような。そんなふうに考えるとワクワクします。

 先生が最初に担任をした生徒たちは、今年48歳、最後に担任をした生徒は28歳になります。今、この瞬間も世界のどこかで生きているんですよね。そんなふうに考えるとワクワクします。

 たぶんこの先、先生が、卒業生たちに会うことはないかもしれません。

 でも、もしかしたら、今日の帰りにたまたま寄ったコンビニで、4000人のだれかに会えるかもしれません。明日どこかで会えるかもしれません。あさってどこかで会えるかもしれません。

 そう考えると、当選発表日が毎日続く宝くじを買ったような気がするんです。

 そんな宝くじの発表を毎日待ち続けることができる、そんなことを考えるとワクワクします。

 

 去年の9月26日、仕事で会議に出席したら、40歳ぐらいの男性に声をかけられました。

 「塚田先生ですよね。僕は32年前、高校1年生で、先生が教育実習のときに教えていただきました。」とのことでした。

 まさに、32年前に出会った宝物を見つけることができた瞬間でした。

 

 令和6年度高萩清松高校の校長として、今ここにいる皆さん243人、明日入学してくる新入生106人、全部で349人の349通りの人生に、ちょっとだけですけど関われること、ちょっとだけですけど寄り添えること、今、とてもワクワクしています。

 

 皆さんは私にとって、先生方にとっての宝物です。

 期待しています。