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1. 部活動部員集会であいさつを行いました

投稿日時: 04/17 森山諭志

  

 皆さん、こんにちは。

 去年の夏の甲子園、全国優勝した学校を覚えていますか。

 神奈川の慶応高校です。107年ぶりということが話題になりましたが、先生が個人的に注目したのが、慶応高校が部員の自主性を重んじていたことです。監督さんがこう言ってます。

 「生徒が自分で考える習慣を身につけてもらいたい。」

 

 先生も、何回かみんなの部活の様子を見せてもらいましたけど、みんなよく考えているなあ、って感心しました。

 タイマーで時間を表示して、時間を意識して練習したり、とか。

 2人で対戦している時に、残りの1人はサーブ練習したり、とか。

 

 たぶんみんなの中で、今やっている部活そのものを将来、職業にしていく人はそんなにいないと思うんです。

 サッカーのインステップキック、インステップキックそのものが将来役に立つ可能性はどうかわからない。でもインステップキックが上達するために、どんな練習をしたらいいのかを自分で考えて、それを試行錯誤しながら練習を続けた、そのプロセスは人生につながると思うんです。

 

 ドジャースの大谷選手、野球そのものを職業にしています。

 大谷選手が高校2年生の時、マンダラチャートというのを作っていたのを知っていますか。

 自分の最終目標を決めて、そのために何をする必要があるか、っていうのを表にまとめたものです。すごいのは、野球の技術に関することだけでなくて、一見、野球に直接関係ないこと、例えば、「人間性の向上」が必要、そのために、思いやり、感謝、礼儀が大切、とか。「運」も必要、そのために、あいさつ、ごみ拾い、審判さんへの態度が大切とかっていうことも考えて実行していたんです。

 今でも、時々テレビで試合中、大谷選手がグラウンドに落ちているゴミを拾うシーンがあるんですけど、「運を拾っている」って言うんですね。

 

 先生もサッカー部の顧問をしていた時に、生徒によく言ってました。シュートがポストに当たって、そのボールがゴールの中に入るか、外に出てしまうか、もちろん、運かもしれないけど。でもその運って、サッカーの技術以外の何かが引き寄せているんじゃないか。

 

 部活動を通して、日々の行動で、運(うん)を引き寄せ、その運が新たな「出会い」=縁(えん)を呼び、その縁が「感謝の気持ち」=恩(おん)につながると、きっと皆さんの人生が豊かなものになると思います。

                                                                  完(かん)