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1. 関東大会壮行会で激励のあいさつを行いました

投稿日時: 05/31 森山諭志

 

ウエイトリフティング部、ボクシング部の皆さん 関東大会出場、おめでとうございます。

先生も二人の練習の様子を何度か見せてもらったことがあります。先生が見たのは、二人がこれまで積み重ねてきた練習の中で、わずか一瞬だと思います。でも結局はその一瞬一瞬の積み重ねが、今回の関東大会出場につながったのだと思います。関東大会出場、これはだれが見ても分かる立派な結果です。でも同じくらい、二人が、自分だけが分かっている、ここに至るまでのがんばりも誇りにしてください。

ここから先は、皆さんにお伝えしたいことです。

先日テレビで陸上の世界大会をやっていました。男子100メートルでした。

画面の右下に、WR9秒58、NR9秒95って書いてありました。

WRっていうのはWorld Record、世界記録っていう意味で、NRっていうのはNational Record、日本記録っていう意味なんですね。もうひとつ、レースが終わったときに、PBっていうのがあったんです。しかも5~6人の選手が一気にPBを達成したんです。皆さん、PBって何の略か分かりますか。Personal Best、自己新記録っていう意味です。世界記録は世界に一人、日本記録は日本に一人、でもPB、自己新記録は全員にチャンスがあるんです。

先生はパーソナルベストの考え方って、決してスポーツとか、テストの成績とか、数字で表せることだけではないと思います。例えば、先日PTA総会が体育館でありました。前の日に会場準備を部活動の生徒が手伝ってくれました。そのときに、ある先生が机をぞうきんで拭いていたら、ある生徒が「先生、私代わりますよ」って言ってやってくれました。その先生も嬉しそうに先生に「校長先生、うちの生徒ってこういうことができる生徒が多いんですよ。すばらしいですよね」っておっしゃってくれました。先生も嬉しかったです。

もし、その生徒の中で、例えば、以前、別の同じような場面で、「代わりますって言おうかな」と思ったけど、そのときは言えなくて、今回言えたとしたらその生徒にとってのパーソナルベストです。あるいは、例えば今、この話を聞いている皆さんの中で、今まで「代わりますよ」って言うのを考えたこともなかったけど、今回この話を聞いて、「今度同じような機会があったら、自分も言ってみようかな」って思えたら、思えただけでも、なりたい自分に向かって心が動いたそれが、その生徒にとってのパーソナルベスト、だと思うんです。

ただ、心の動きって周りからは見えません。でも一人だけ、心の動きが分かる人がいるんです。自分自身です。なりたい自分に近づきたいと思って、ちょっとでも心が動いた、ちょっとでも行動に変化があったら、その「ちょっと」の変化をできた自分を、自分で認めてあげてください。それがパーソナルベストです。パーソナルベストを決めるのは自分自身です。   

先生は、みんなだったら、なりたい自分、理想の自分に向けて、自分なりの心のパーソナルベスト、行動のパーソナルベストを達成できると信じています。先生自身も理想の自分に近づけるようパーソナルベスト目指します。

そして、ウエイトリフティング部、ボクシング部の二人も、自分が決めた、自分なりのパーソナルベストを達成できるといいですね。