掲示板

1. 前期ホームルーム役員任命式で講話を行いました

投稿日時: 04/20 森山諭志

   

 先生は、毎週土曜日の午前中、家の近所のクリーニング屋さんにクリーニングを出しに行くんです。そこのクリーニング屋さんは朝11時までに出すと、その日の夕方6時に仕上がるんです。先生は車の運転が得意ではないので、歩いていきます。その途中に交差点があるのですが、そこの信号機は「押ボタン式」なんです。「押ボタン式信号機」ってイメージありますか。歩行者が押ボタンを押さないと信号が青に変わらないんです。
 こんな注意書きが書かれています。
 「押ボタンを押さないと信号は変わりません」
 先生も最初、分からなくて、ずっと待っていれば、信号が勝手に青になるものだと思って、待っていたことがありました。
 「自分で」押ボタンを押さないと信号は変わらないんですね。

 私たちが生きているこの社会、ここでいう社会というのはコミュニティという意味ですけど。皆さんもいろんな社会の一員です。日本という社会、高萩清松高校という社会、1年1組という社会、ウェイトリフティング部という社会、アルバイト先という社会。皆さん、いろんな社会に属しています。

 では、自分が所属しているそれぞれの社会をよりよくするには何が必要だと思いますか。
 10秒間、頭の中で考えてみてください。
 今の10秒間が大切だと思うんです。一人ひとりが自分事として、当事者意識を持って考えること、そして行動に移すことが大切だと思います。
 
 今、HR役員が任命されました。
 まずHR役員の皆さん。HR役員をやってみるというその挑戦を先生は全力で応援します。がんばってください。HR役員以外の皆さん、社会をよくするには、社会の代表者だけががんばるのではなく、皆さんの力が必要です。ぜひみんなが、1年1組を、ウェイトリフティング部を、高萩清松高校をどうやったらよりよい社会になるかを、まずは一人ひとりが考えて、誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分から行動してほしいと思います。
 ただ、社会って、行動を起こしたらすぐに、クラスが、部活が、学校が変わるかどうかはわかりません。でもそうやって行動を起こしたこと、挑戦したことで、皆さん自身の生き方が変わることには確実につながると思います。

 もう一度、押ボタン式信号機に書かれている注意書きを言います。
 「押ボタンを押さないと信号は変わりません」
 言い換えれば、「押ボタンを押したら信号は変わります」
 皆さん、どうぞ自分の「人生」という押ボタン、自分の「生き方」という押ボタン、何度でも押しちゃってください。
 ボタンを押すのは、皆さん自身です。